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2010
02/04

柴田是真の漆×絵

アート鑑賞

三井記念美術館で2/7まで開催の
「江戸の粋・明治の技 柴田是真の漆×絵」展を見てきました。

Zesinomote

「漆芸」、これまで東博などで目にすることはあっても、
積極的に見に行くことはなかったジャンルです。
それがどうして行く気になったかというと…

・幾人もの美術ブロガーさんたちがこの展覧会を絶賛していた
・古い友人がいつの間にか漆芸作家になってて、年明けにメールが来た
・たまたま読んでた宮城谷さんのエッセーに「柴田是真」の名前が出てきた

これはもう、この展覧会に呼ばれてるに違いない!
そして、出かけて大正解でした。この人のこと、知ることができて本当よかった。

まず最初の展示室には、
手の込んだ漆芸作品がひとつひとつ、ガラスケースに展示されています。
割れを木で補強した紫檀の香合…に見事ダマされました。
「紫檀塗香合」、実は紫檀そっくりに漆で仕上げ、補強も作り物、という
遊びごころいっぱいの作品でした。
他にも「だまし漆器」の作品はいくつもあって、
「どう見ても金属だけど実は和紙+漆」
「どう見ても陶器だけど和紙+漆」
お茶席などでふと手に取った時の、客のびっくりした顔を思い浮かべると
楽しくなってしまいます。

もう一つ、特に好きな作品が「竹葉文箱」
竹の葉一枚一枚、違う技法で作られた作品。でもくどくない。
余白が生かされていて、実にすっきりと、清々しい品です。

展示室4には絵画作品が集められていました。
是真の描く滝は、当時から人気があったそうで、
この展覧会でも滝を題材にした作品が数点出品されています。
おもしろいのは、滝の水そのものを描かず、
その周囲にある岩や植物、鷹などを描くことで水を表現しているところ。
漆芸作品にも言えることですが、余白の使いかたが本当にうまいと思います。

「漆絵」という、絵具の代わりに漆を使って描いたものもあります。
「南瓜に飛蝗図漆絵」
Kabocha
カボチャのはなびらの立体感と柔らかさが、
漆を使うことで奇妙なリアリティをもって再現されています。
ツルのいきいきとした描写も、植物の生命力にあふれています。

「烏鷺蒔絵菓子器」
Karasu_2
2つの直方体をずらして合体させたような形の重箱。
片方の直方体には烏が、もう片方には鷺が、びっしりと描かれています。
エッシャーの鳥の絵を思い浮かべてもらえば、似てるでしょうか。
でもエッシャーよりモダンでゴージャス、そして洗練されてる。
…これ、欲しいな。
この写真だけじゃ、この作品のよさの何分の一も伝わらない気がする…

ぜひ現物を見てほしいのですが、展覧会は今週末まで。
今回出品された品々の多くが、アメリカのコレクターさんの所蔵品なので、
なかなか目にする機会はありません。
また見たい!また日本に里帰りしてね!と思わせられた展覧会でした。

Zesinura

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テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。

ジャンル:学問・文化・芸術

02/04 12:56:21

CM

こんばんは。
TBありがとうございました。
技術と遊びが組み合わさってこその作品でしたね。
是真の茶目っ気たっぷりなところがなんともいえませんね~。

あおひーさん→
こちらこそ、いつもありがとうございます^^
あおひーさんのブログ読んで、「これはやっぱり見とくべき」と思いました。
鷹の顔が滝に映ってるのとか、お茶目ですよね。
そして細工の細かいこと!単眼鏡持ってないので、
所々に虫眼鏡が設置してあったのが、実にありがたかったです。

柴田是真の漆×絵(三井記念美術館)

PING:
BLOG NAME
「柴田是真の漆×絵」に行ってきました。
サブタイトルは「江戸の粋・明治の技」。
幕末から明治にかけて活躍した漆芸家、柴田是真。
おそらく、個々の作品は目にしたことはあったかと思う(たぶん)のですが、こうやってまとまった状態で見るのは初めて。
とても貴重な機会です。これは見逃すわけにはいきません。
{/star/}宝尽文料紙箱
角の部分に小さくはめ込まれた螺鈿のモザイクタイル。
ひとつが1mm四方くらいのが並んでてキラキラしてる。
一発目からすごいのに遭遇して期待が高まります。
...
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 TVでさかんに是真をとりあげているので、遅ればせながら日本橋に行ってきた。 柴田是真は、幕末から明治期に活躍した漆芸家であり画家。漆工、絵画の双方に才を発揮した是真は、和紙に色漆を用いて絵を描く「漆絵」を発展させた。維新後には、欧米で開催された万国博覧会に積極的に出品し、政府の殖産興業政策にも貢献。帝室技芸員にも任命されている。 是真の洒脱なデザインと卓越した技巧は、日本よりも欧米で高く評価され、多くの是真作品が海外に所蔵されている。 今回の展覧会では、アメリカ・テキサス州サンアントニオ在住の...
三井記念美術館(中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階)「江戸の粋・明治の技 柴田是真の漆 × 絵」2009/12/5-2010/2/7「幕末から明治にかけて活躍した漆芸家」(公式HPより引用)、柴田是真(1807~1891)の業績を回顧します。三井記念美術館で開催中の「江戸の粋・明治の技 柴田是真の漆 × 絵」へ行ってきました。既に大きな話題となっている展示でしたが、その洒脱な漆絵、そしてだまし絵ならぬ「だまし漆器」には大いに感銘するものがありました。以下に早速、印象に残った...
プロフィール

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Author:yomecoco
江戸川区南葛西で建築設計のお仕事をしている関西人。
6歳の娘(ここ)、1歳の息子(あっちゃん)、主人との4人暮らし。
10年以上のMacユーザー、読書好き、アート好きの
基本インドア人間です。が、
2011年5月から、産後太り防止のためにジョギングを始めました。
また、妊娠中に再開した編みもののすっかりはまって、毎日少しずつ編み編みしています。

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